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宝くじ売り場に僕を含めて三人並んでた。 僕は最後尾の三番目。先頭のオッサンがなんかキレてる。 そしたら二番目に並んでた東南アジア系(?)の女性が僕の方に振り返ってニコッと笑顔を向けた。コレなんだ!って思った。 それは小バカにした笑いではなく、目の前の事象を邪なものとして吸収せず、可笑しな事象として楽しんでいるようにさえ見えた。そしてその良い流れを差し向けてくれたのである。流れというのは二点の方が流れやすい。そしてそれが嫌な笑いではなかったから、身体の中を自然と通り抜け地面に流れていった。洗われたのである。あのままキレたオッサンの空気に支配されていたら、ヘドロを浴びたままになっていただろう。 あの素晴らしい一拍子、自分も自然とできたらなあ。
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