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“私が最近生み出したカビリアは、弱々しく、感じやすく、不幸です。あんなことが起こったにもかかわらず、そして愛への純情な夢が破れたのにもかかわらず、彼女はまだ愛と人生を信じています。抒情的で音楽的な感情の激発、森のなかで歌われるセレナーデでこの映画は終わります(これは悲劇に満ちています)。というのも、いろいなことがあったにもかかわらず、カビリアは心のなかにまだやさしさを持っているからです。このやさしさの本性がまさに何であるのか、私たちはそれを明らかにしようとしてはいけません。このやさしさは彼女が神を見いだしたことにあるのかどうか、このことを最後に私たちに語る喜びは、カビリアに残しておいたほうがより親切というものでしょう。” (『私は映画だ 夢と回想』フェデリコ・フェリーニ、岩本憲児 訳、フィルムアート社)
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