"わたしはね、自分のことが好きじゃないのよ。だってチビで、まん丸顔で、もじゃもじゃ頭ですものね。『道』を準備していたとき、フェデリコがわたしをグレタ・ガルボかキャサリン・ヘップバーンみたいな顔にしてくれるんじゃないかって夢見ていたの。それなのに彼ときたら、わたしの顔をもっと丸く、髪をもっともじゃもじゃに、そして背をもっと小さく見せるようにしてしまったのよ。彼のせいで、パンクがはやる前からわたしはパンクだったのよ"(「フェリーニ オン フェリーニ」コスタンツォ・コスタンティーニ=編著 中条省平/中条志穂=訳 キネマ旬報社)
"わたしはね、自分のことが好きじゃないのよ。だってチビで、まん丸顔で、もじゃもじゃ頭ですものね。『道』を準備していたとき、フェデリコがわたしをグレタ・ガルボかキャサリン・ヘップバーンみたいな顔にしてくれるんじゃないかって夢見ていたの。それなのに彼ときたら、わたしの顔をもっと丸く、髪をもっともじゃもじゃに、そして背をもっと小さく見せるようにしてしまったのよ。彼のせいで、パンクがはやる前からわたしはパンクだったのよ"
(「フェリーニ オン フェリーニ」コスタンツォ・コスタンティーニ=編著 中条省平/中条志穂=訳 キネマ旬報社)