scene5少し髪の長い男、竹林の土の上でのたうち回っている、声はあげない、息づかいのみ竹に結ばれた地面に転がっていたロープを手に掴みのたうち回り立ったりしゃがんだりしながらロープを引っ張るロープに合わせて太いベース音が鳴る疲れはてロープから手を放し、仰向けに倒れ目を閉じるあちらから二頭の黒いラブラドールレトリバーがやってくる二頭が男の顔を舐め回す、男は声を挙げず、なるべく頭・表情を動かさずされるがまま二頭の犬は来た方向と逆方向に(道なりに)去っていく男は肩肘をついて少しだけ起き上がりながらその後ろ姿を見る立ち上がり歩き出すscene6晴れ渡った心地よい昼下がり少し髪の長い男は小高い芝生の上に胡坐をかいて座り眼下の池を見ながらゆっくり淡々と250円弁当を食べる
scene5
少し髪の長い男、竹林の土の上でのたうち回っている、声はあげない、息づかいのみ
竹に結ばれた地面に転がっていたロープを手に掴みのたうち回り
立ったりしゃがんだりしながらロープを引っ張る
ロープに合わせて太いベース音が鳴る
疲れはてロープから手を放し、仰向けに倒れ目を閉じる
あちらから二頭の黒いラブラドールレトリバーがやってくる
二頭が男の顔を舐め回す、男は声を挙げず、なるべく頭・表情を動かさずされるがまま
二頭の犬は来た方向と逆方向に(道なりに)去っていく
男は肩肘をついて少しだけ起き上がりながらその後ろ姿を見る
立ち上がり歩き出す
scene6
晴れ渡った心地よい昼下がり
少し髪の長い男は小高い芝生の上に胡坐をかいて座り
眼下の池を見ながらゆっくり淡々と250円弁当を食べる