scene7もう一人の男、片手にでんでん太鼓より少し大きい手持ちの太鼓もう片手にはツボ押し棒ぐらいの木バチミドルテンポで太鼓を叩きながら、山道の石段をやや不格好のていで少し失敗したスキップのような出で立ちで早足で駆け降りる声は出さず息づかいのみ少し開けた場所でズサーっとうつ伏せにこけるしばらくそのまま二人の老夫婦が石段を下から登ってくる倒れたままの男の周りを半径1m弱の円の動きで回る老夫婦の位置関係は対極で回るそれぞれのリュックにつけた青銅色の金属製風鈴の音が鳴り響く三周ほど回ったところで老夫婦は石段を登っていく男は起き上がりながらその後ろ姿を見る立ち上がって石段を下りていく、太鼓は鳴らさないscene8太鼓の男が山をおりたところの木のベンチ(背もたれなし)で五平餅を食べる正面からの図、食べながら涙が頬を流れる、声はあげず涙は流れるままに正面を向いたまま淡々と食べる
scene7
もう一人の男、片手にでんでん太鼓より少し大きい手持ちの太鼓
もう片手にはツボ押し棒ぐらいの木バチ
ミドルテンポで太鼓を叩きながら、山道の石段をやや不格好のていで
少し失敗したスキップのような出で立ちで早足で駆け降りる
声は出さず息づかいのみ
少し開けた場所でズサーっとうつ伏せにこける
しばらくそのまま
二人の老夫婦が石段を下から登ってくる
倒れたままの男の周りを半径1m弱の円の動きで回る
老夫婦の位置関係は対極で回る
それぞれのリュックにつけた青銅色の金属製風鈴の音が鳴り響く
三周ほど回ったところで老夫婦は石段を登っていく
男は起き上がりながらその後ろ姿を見る
立ち上がって石段を下りていく、太鼓は鳴らさない
scene8
太鼓の男が山をおりたところの木のベンチ(背もたれなし)で五平餅を食べる
正面からの図、食べながら涙が頬を流れる、声はあげず涙は流れるままに正面を向いたまま淡々と食べる