“それまでの見せかけの自己の後(うしろ)に、きちんと発達した真の自己がわざと隠してあったのだと考えたりするのは誤りです。子どもには、自分が何を隠しているのか全然わからないのですから。クルトという患者さんは、それをこんな風に表現しました。「私はガラスの家に暮らしていた。いつでも母がのぞき込めるように。ガラスの家のなかには、何一つ物を隠すことができない。地面の下以外は、何か隠してもすぐバレてしまう。でも、地下に何かを隠してしまうと、それは私自身にも見えなくなる」。”(『[新版]才能ある子のドラマ-真の自己を求めて-』アリス・ミラー 著、山下公子 訳、新曜社)
“それまでの見せかけの自己の後(うしろ)に、きちんと発達した真の自己がわざと隠してあったのだと考えたりするのは誤りです。子どもには、自分が何を隠しているのか全然わからないのですから。クルトという患者さんは、それをこんな風に表現しました。「私はガラスの家に暮らしていた。いつでも母がのぞき込めるように。ガラスの家のなかには、何一つ物を隠すことができない。地面の下以外は、何か隠してもすぐバレてしまう。でも、地下に何かを隠してしまうと、それは私自身にも見えなくなる」。”
(『[新版]才能ある子のドラマ-真の自己を求めて-』アリス・ミラー 著、山下公子 訳、新曜社)